有馬記念以来となる
ヒルノダムールは、主戦の藤田を背に栗東坂路で追い切りを行った。先行する
オーシャンフリート(4歳1000万下)と徐々に馬体を併せにかかり、残り1Fで鞍上のゲキが。1馬身の後れを取ったが、重い馬場で各馬の脚色が鈍るなか、しぶとく脚を伸ばした。
時計は4F55秒3-40秒6-13秒0と平凡だったが、ここまでの過程は至って順調だ。「馬場が悪くて脚を取られていた。予定よりも遅くはなったが、それほどやるつもりはなかったし、先週(栗東CW6F80秒3)の動きが良かったので、あれで仕上がっていると思う」と藤田。「落ち着いているようにいいガス抜きができているし、状態に関してはいうことがない」とうなずいた。
仏国遠征帰りの有馬記念は直線でブレーキをかけるシーンがありながら小差の6着。「前走は減っていた体重を戻しながらの調整。凱旋門賞(10着)がいい体つきだっただけに帰国後の着地検疫の時は(体が減って)別の馬かと思ったくらい。今回は10キロほど増えていそうだが、太めはないよ」と昆師は上積みを見込む。
7日には昨年に続く凱旋門賞参戦を含める、欧州長期遠征プランが指揮官の口から飛び出した。「向こうでもやれる自信をつかんだ。ただ、勝ちに行くなら長期でないと厳しいと思う。もちろん結果次第なので、春に恥ずかしくない成績を出してくれるか。このメンバーでも力の違いを見せて欲しい」と力を込めた。昨年春の天皇賞勝ちなど3勝を挙げる得意の京都で、世界制覇への一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ