1日に東西トレセンで新人騎手への鞭(むち)贈呈式が行われた。模擬レース全10戦で争われた「競馬学校チャンピオンシップ2012」で優勝した山崎亮誠騎手(17)=美浦・杉浦=は、5人の中で最多となる7鞍に騎乗。競馬学校卒業生のJRA最年少勝利記録を狙う。
山崎は師匠である杉浦師の全面バックアップを得て、土日の中京で7頭の騎乗馬が集まった。「自厩舎の馬(6頭)は全部乗ったことがあるし、今週が勝負だと思う。スタートをバンと出して、軽量を生かしたい」と意気込む。特にデビュー戦となる土曜2Rのニシノボレロは自信あり。3月25日生まれで来週までに勝てば、横山義の持つ17歳11カ月18日という競馬学校卒業生の最年少勝利記録を更新するが、今週できっちりと決めるつもりだ。高知県出身で実家はかつお節屋さん。父・要司さんは10年の厩舎実習直前で他界したが、当日は親類が横断幕を作成して応援に駆けつける。
父親に競馬場の場所取り役を任されて騎手を目指すようになった原田和真(18)は、中京で3鞍に騎乗。「武豊さんのような競馬を知らない人でも知っている、JRAの看板ジョッキーになりたい」と夢を語る。幼少のころから空手で体を鍛えており「空手の大会で緊張がどうほぐれるか分かるようになった」と、持てる力をすべてぶつけていく。
提供:デイリースポーツ