2着までに入れば皐月賞への優先出走権が手に入る若葉S(3月17日、阪神・芝2000m)。オープン特別ではあるが、この春、注目すべき3歳牡馬が出走を予定している。
その筆頭はきさらぎ賞を快勝したワールドエース(栗東・池江泰寿厩舎)だろう。前走後はノーザンFしがらきに放牧に出されており、帰厩したのが2月29日。そして今朝8日は福永祐一騎手が跨って坂路で追い切られ、同厩ミッキーマーチと併せた。
道中はゆったり進めたこともあって、ラスト1Fでしっかりと伸びたが、それでも新馬の相手に同入するのがやっと。帰厩して2本目の追い切りだから、動きはこんなものかも知れないが、きさらぎ賞時には軽快な動きを見せていた馬。来週もこの動きだと少々心配が残る。
同じ8日には前走すみれS4着のアドマイヤレイ(栗東・友道康夫厩舎)がDPで追い切り。先行していた同厩アドマイヤバラード、インステイトを最内から抜き去ってゴール。6F77.8〜1F11.4秒と時計の出やすいポリトラック馬場とはいえ、軽快な動きを見せている。
昨日追い切られた組ではキャリア2戦のローゼンケーニッヒ(栗東・橋口弘次郎厩舎)。「牡馬にしては飼葉食いの細いところが気になるけど、追い切りの動きは上々」と橋口弘次郎調教師。DP6F82.5〜1F12.0秒の馬なりと間隔は空いたが、順調な仕上がりを見せている。
若葉Sと同じ舞台で新馬勝ちしたショウナンタケル(栗東・北出成人厩舎)は幸英明騎手との新コンビで権利獲りを狙う。「昨日の追い切りには手応えを確かめてもらうつもりでジョッキーに騎乗してもらったけど、動きはかなり良かった」と北出成人調教師。古馬グッドバニヤンを追走して大差で先着し、4F55.6〜1F13.5秒は優秀な数字。前走の敗戦で影が薄くなっているが、その走りには注目してみたい。(取材:井内利彰)