京都記念3着のヒルノダムールは、主戦の藤田を背に栗東CWへ。先週に続いてオーシャンフリート(4歳1600万下)と併せ馬を行い、6F82秒0-38秒5-12秒5。4角で内から馬体を並べると、残り1Fで鞍上のアクションに応えて力強く抜け出し、1馬身半差の先着を決めた。

「早めに抜けると止めるところはあるが(今日は)ゴール板まで真剣に走っていた。先週追い切ってから体も絞れてきたね。(春の)天皇賞を前にピークに近づけたかったが、だいたいできてきたと思う」と昆師は納得の表情を浮かべた。今回の舞台となる阪神の内回りに、指揮官は好イメージを思い描く。「京都外回りの天皇賞を勝っているが、少々強引な競馬になっても、内回りの方が脚を使っている。大阪杯のレコード勝ちがあるように、速い決着でも問題ない。自分で止めるところがあるので、あとはこの馬の気持ちだけだね」。ひと叩きで注文通りの上昇を遂げ、4冠馬にも真っ向勝負で挑む。

　昨年の覇者ナムラクレセントは栗東坂路を単走。ラスト1Fではやや頭が上がったが、最後まで集中力を維持して登坂。4F52秒7-39秒6-13秒8を記録した。またがった和田は「最近の中では一番いい動き。いいころの踏ん張りがあった」と及第点。前走の日経新春杯は10着だが、福島師は「状態もいいし、3000mなら」と巻き返しを誓っていた。

提供：デイリースポーツ