現地時間27日、愛国・カラ競馬場で行われた愛ダービー(愛G1・芝12f)は、P.スムレン騎手騎乗の4番人気(単勝11倍)グレイスワロー Grey Swallow(牡3、愛・D.ウェルド厩舎)が、圧倒的1番人気(1.7倍)の英ダービー馬ノースライト North Lightを1/2馬身制し優勝した。勝ちタイムは2分28秒7(良)。3着には最低人気のタイクーン Tycoonが入った。
勝ったグレイスワローは、父が99年ブリーダーズCターフ(米G1)などを制し、同年のエミレーツワールドシリーズチャンピオンに輝いたDaylami、母Style of Life(その父The Minstrel)という血統。従弟ヒシシャイン(牡9、父Woodman)は日本で32戦2勝、2着9回という成績を残した。03年7月に愛国・ゴールウェイ競馬場でのデビュー戦(芝7f)で2着に10馬身差の圧勝、続くキラヴーランS(愛G3・芝7f)でも2着に8馬身差の圧勝で初重賞制覇を飾る。愛ダービートライアル(準重賞)も制し3連勝で臨んだ英2000ギニー(英G1・芝8f)は、ハーフド Haafhd(牡3、父Alhaarth)の4着に敗れ、前走・愛2000ギニー(愛G1・芝8f)では、バチェラーデューク Bachelor Duke(牡3、父Miswaki)の3着に敗れていた。今回の勝利がG1初制覇で、通算6戦4勝。
鞍上のP.スムレン騎手は同レース初勝利。D.ウェルド調教師は、コスモバルク(牡3、道営・田部和則厩舎)やコスモサンビーム(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)の父として知られる、ザグレブ(牡11、父Theatrical)で制した96年以来、同レース2勝目。また、現3歳が初年度世代に当たるDaylami産駒からは、初のG1勝ちとなった。