絶好調モードだ。アグネスウイッシュの最終追い切りは栗東CW。ゆったりした脚さばきでスタートすると、向正面から徐々にピッチを上げて行く。そのままスムーズなコーナーリングで直線に向くと、鞍上がハミをかけ直したのを合図に、体を沈めて一気に加速。四肢を力いっぱい伸ばし、弾丸のような勢いでゴール板を射抜いた。一杯で、5F65秒3-37秒4-12秒1。1Fごとに時計が速くなる理想的なラップを刻んだ。またがった影山助手も「普段は半マイルからしかやってないんですが、きょうは長めから。その分、いつもより反応は鈍い感じがしたんですが、時計を見たらしっかり動いてますね。真っすぐ走っていましたし、いいと思います」と合格点を与える。鞍上の手応え以上に伸びたのは、まさに今の充実ぶりの証明とも言える。「使ってきていますが、その辺は全く気にならない。普段の感じもすごくいいです」と状態にも太鼓判を押す。
新装・中京の412.5mの直線は、末脚勝負に徹する同馬には追い風となる。「力のいる馬場も気にしていない。直線が長くなるのもいいと思う。相手が強いのは分かっているが、状態の良さでどこまでやれるか」。鞍上には天才・武豊。爆発的な決め手を武器に、大一番でも直線一気を決める。
提供:デイリースポーツ