ヴィルシーナなど桜花賞1週前追い切り/栗東トレセンニュース

2012年03月28日 12:00

内田騎手を背に1週前追い切りを行ったヴィルシーナ(撮影:井内利彰)

 阪神ジュベナイルFを制したジョワドヴィーヴルがチューリップ賞3着になったことで、混沌とした桜花賞。出走する全馬が注目といっても過言ではないメンバー構成だが、そこからピックアップして今朝の追い切りを速報したい。

 初騎乗となる内田博幸騎手が栗東へ駆けつけて追い切ったのがヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)。坂路で先行する同厩アドマイヤスコールを追いかける内容だったが、2Fを過ぎたところでも差があったので、遅れそうな感じもあったが、ラスト1Fで並びかけるとあとは突き放す一方。最後は1馬身以上先着してみせた。全体の時計は4F54.8秒と少し遅めだが、1F12.9秒は優秀な数字だ。

 騎乗していた内田騎手も馬から降りるなり「反応が良かったですね」と好感触を師に伝えた。少し間隔が空いたことを心配したが、この動きを見るかぎり、むしろ間隔を空けたことがプラスに出そうな気がする。

 ジョワドヴィーヴル(栗東・松田博資厩舎)は同厩タガノミュルザンヌとCWで併せ馬。少し先行した相手に直線内から並びかけると突き放しそうな勢いだったが、相手の脚色も衰えず、ゴールでは相手が優勢に見えるほど。6F83.2〜1F12.7秒という時計でこの動きは少々不満。これはあくまで推測だが、外に馬を置くとあまり伸びないタイプで、外を一頭で気楽に走れるような状況になることが、この馬の能力を発揮できるのかも知れない。

 エルフィンS以来となるサンシャイン(栗東・藤岡健一厩舎)はCWで同厩サクラセレサを追走する併せ馬。相手が2秒近く先行していたこともあるが、交わすことができなかった。全体の時計は6F85.8秒と遅かったが、ラスト1F12.1秒で伸びたことで及第点にはなるだろうが、エルフィンS時はもっと鋭い動きを見せていただけに心配。

 CW追い切り組で最も気になる動きを見せたのがファインチョイス(栗東・領家政蔵厩舎)。同厩ダームドゥラックを追走したが、直線外から並びかけると馬自身が追い抜こうとする気迫を見せての先着。6F83.7〜3F38.8〜1F12.3秒と時計の出方もバランスよく、前走時とは全く違う状態。来週の追い切りが楽しみになった。(取材:井内利彰)

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