7日、旭川競馬場で行われた今年最初の2歳重賞、栄冠賞(2歳・ダート1000m、1着賞金150万円)は、宮崎光行騎手騎乗の6番人気アブソルートダンスが、道中は中団につけ、直線で内をついた圧倒的1番人気(単勝140円)モエレフェニックスを外からかわし1馬身差をつけて快勝。勝ちタイムは1分01秒2(良)。さらにクビ差の3着は2番人気オリオンザヴィアン、3番人気テンテンは4着。新種牡馬産駒としては、マイネルラヴ産駒ナアが8着、ビッグレッドファーム所属の外厩馬コスモディアレストが9着、スピードワールド産駒コスモレイダースが5着。なお、テラノリファードは疾病のため出走取消、カヤドーライデンは競走除外となった。
勝ったアブソルートダンスは父エンドスウィープ、母ヒドゥンダンス(その父Nureyev)という血統。祖母ヒドゥンライト Hidden Lightは、サンタアニタオークス、ハリウッドオークス(共に米G1)を勝っている。5月12日にデビュー勝ちをおさめたアブソルートダンスは、前走の2歳OP戦ではモエレフェニックスの9着に敗れていた。通算成績3戦2勝。
栄冠賞の過去の勝ち馬には、99年の南関東2冠(羽田盃、東京ダービー)やジャパンダートダービー(交流G1)を勝ったオリオンザサンクス(牡8)や、99年函館3歳S(G3)を勝ったエンゼルカロ(牝7)がいる。
同じく旭川競馬場で行われたエアジハード賞(2歳OP・ダート1500m、1着賞金34万円)は、佐々木国明騎手騎乗の5番人気センノクニャーズが好位追走から、逃げた1番人気フルーツマーケットを直線の入り口でかわして1馬身差をつけて優勝。勝ちタイムは1分38秒7(良)。さらに1馬身差の3着は3番人気スーパースクープ。2番人気モエレマジックオーは4着、新種牡馬フレンチデピュティ産駒で社台ファーム所属の外厩馬フレンチムードは5着だった。
勝ったセンノクニャーズは父ジョリーズヘイロー、母パローニアクレスト(その父キンググローリアス)という血統。5月19日のデビュー戦は2着も2戦目で勝ちあがり、前走6月22日の2歳OP戦アグネスワールド賞ではカリスローラーの3着だった。通算成績4戦2勝。
2着のフルーツマーケット(牝2、北海道・成田春男厩舎)は、フレンチムードと同じく社台ファーム所属の外厩馬で、父がサクラバクシンオー、母が93年札幌3歳S(G3・芝1200m)を制したメローフルーツ(その父Halo)、近親には97年4歳牝馬特別・西(G2)など重賞3勝のオレンジピールがいる良血馬。
なお、両レースは00年から行われているスタリオンシリーズ(優勝馬の馬主に翌年の種付け権利が与えられる)の対象レースになっており、栄冠賞ではタイキシャトル、エアジハード賞ではエアジハードの種付け権利がそれぞれ与えられる。