トーセンジョーダン、岩田騎手を背に1週前追い切り(撮影:井内利彰)
好天に恵まれた栗東トレセンでは、天皇賞春の1週前追い切りが行われた。
朝一番のCWに登場したのがトーセンジョーダン(栗東・池江泰寿厩舎)。岩田康誠騎手を背に、ロードランパートを追走し、トーセンレーヴに先行する3頭併せとなった。向正面ではロードランパートの3馬身ほど後ろにいたが、直線に向く頃には並びかけて、最後は追い比べ。鋭い反応を見せると、一気に抜け出し、最後は4馬身近く差をつけてのゴールとなった。時計は6F85.5〜5F69.2〜4F53.4〜3F39.5〜1F12.7秒と遅い印象があるが、天気が良かった割には重たい馬場だったようだ。見た目には時計以上に評価してよいだろう。
このすぐ後にCWに登場したのはウインバリアシオン(栗東・松永昌博厩舎)。こちらもレースで騎乗予定の武豊騎手が跨っての追い切り。先行するモータウンサウンドを2馬身ほど後ろから追走して直線外から並びかける形。相手も決して攻め駆けしない馬ではないが、瞬時の反応は明らかにウインバリアシオンが優勢。きっちりと先着し、好調時に見せる動きの良さが出ていた。こちらも時計は6F85.9〜5F69.5〜4F54.4〜3F40.2〜1F12.7秒と遅くなっているが、重たい馬場が影響している。担当する竹邑行生厩務員は「ジョッキーは『前走より良くなっている』とコメントしてくれましたし、暖かくなるこの時期は調子が上がってきますね」と追い切り直後の手応えを伝えてくれた。
坂路ではローズキングダム(栗東・橋口弘次郎厩舎)が単走での追い切り。それなりにスピードに乗って、4F52.7〜3F38.1〜2F25.5〜1F13.1秒で最後は少し一杯になった感じ。4F51秒台も出た、今朝の坂路馬場を考慮すれば、全体時計もラスト1Fも少々物足りない数字に思える。(取材:井内利彰)