オークス
トライアル第47回フ
ローラS・GII(芝2000m)は22日、東京11Rに18頭で争われ、好位を追走した1番人気の
ミッドサマーフェアが直線半ばで力強く抜け出し、初の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは2分2秒0。2馬身半差の2着は2番人気の
アイスフォーリス、さらに3/4馬身差の3着には最低人気の
ダイワデッセーが入った。この上位3頭にはオークス(5月20日・東京)への優先出走権が与えられる。
「余裕があり過ぎて、1頭になってから遊んでしまったぐらい。本当にいい馬だよ」と初コンビの蛯名がたたえれば、管理する小島太師も「デビュー前から期待の大きかった馬だからね。よく勝ってくれた」と満面の笑みだ。
鞍上自身にとっても、うれしいVとなった。3月11日の阪神1Rで落馬し、右鎖骨遠位端骨折のため戦列を離れていた。土曜東京メーン・メトロポリタンSの
スマートロビンで復帰後初Vを果たすと、この日はメーンまでに3勝の固め打ち。そして、2月の中山記念以来となる重賞V。「責任を果たせて良かった」。1番人気の馬を勝利に導き、安どの表情を浮かべた。
この後はオークスへ向けて調整される。指揮官は「2勝していながら、桜花賞は出られなかったからな」とGIへの思いを膨らませる。能力を開花させてきた素質馬が、乙女たちの祭典でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
提供:デイリースポーツ