単勝1.7倍の1番人気
スピルバーグ(牡、父ディープインパクト、美浦・藤沢和)がダービー
トライアルを快勝。勝ち馬のみに与えられるダービー(27日・東京)への優先出走権を獲得した。スタートで出遅れ、道中は後方を追走。直線に向くと豪快な伸び脚を披露し、着差(1馬身3/4差)以上の強さを見せつけた。勝ちタイムは2分0秒9。2着は7番人気の
ローレルブレット、さらに首差の3着には3番人気の
アルキメデスが入った。
「ペースが結構落ち着いたので、まずいかなと思ったけどね。この流れでこれだけ伸びてくれたのだから楽しみな馬」と内田博は“責任”を果たして胸をなで下ろした。ダービー本番で、自身は皐月賞馬の
ゴールドシップに騎乗。「展開ひとつでチャンスがあるのでは」と、警戒心を漂わせた。
2月の共同通信杯(3着)では
ゴールドシップをしのぐ最速上がりを記録しながら、その後の2戦を取りこぼした。それでもギリギリで“流れ”を引き戻したのは、02年以降で13頭をダービーへ送り込んできた藤沢和厩舎の底力だ。「東京で持ち味が生きた」と師はホッとした表情。鞍上は未定ながら、東の最終便で不気味な存在が名乗りを上げた。
提供:デイリースポーツ