落ち着き、馬体共に文句なしのヴィルシーナ(撮影:井内利彰)
ヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)は朝一番に角馬場に登場して、じっくりと乗り運動をした後、キャンターを行い、オークスへ向けた栗東での最終調整を終えた。
画像は馬場での調教を終えた後の厩舎周辺での乗り運動の様子を撮影させてもらったものだが、
テンションが上がることなく、写真撮影の際に微動だにしない落ち着き。レース前々日ともなれば、カッカするようなところがあって普通で、牝馬なら特にそうなるだろう。それがこれだけ落ち着いているのだから、これが最大の長所なのかも知れない。馬体は素晴らしく、毛艶も
ピカピカでとにかく文句のつけようがない。
桜花賞馬
ジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎)は坂路で4F64.3秒のキャンター。落ち着きある雰囲気で駆け上がっていたが、気になるのは初めての関東圏への輸送。ちなみに先週のヴィクトリアM2着の姉
ドナウブルーは輸送前日は坂路入りを控えていた。
また同厩
エピセアロームは坂路4F66.1秒で、こちらも気合が乗りすぎることなく、スムーズな走りを見せていた。
フ
ローラSで権利を獲得した
ダイワデッセー(栗東・松田国英厩舎)はCWでのハードな最終追い切りをこなした翌々日になるが、坂路を軽快に駆け上がって2F30.4〜1F14.0秒と時計を出してきた。「飼葉食いに心配があれば、強いハードなトレーニングはできませんが、そういったところもなく、しっかり調教できるので」と松田国英調教師。厩舎回りでの後運動では活気のある歩様を見せており、前走以上は間違いないだろう。(取材:井内利彰)