美浦Wを併せ馬で追われた岩田騎乗のリアルインパクト(左)と福永騎乗のストロングリターン
1年前にワンツーを決めた堀厩舎の2頭が豪華競演。より存在感をアピールしたのは2着馬
ストロングリターンの方だった。7か月ぶりの京王杯SCで4着。ひと叩きされての上積みは絶大だ。
美浦Wの3頭併せは3馬身前に
スプリングパリオ(3歳未勝利)、4馬身後ろに
リアルインパクトが続く形でスタート。直線は真ん中からグイグイと脚を伸ばし、4F52秒8-37秒9-13秒0で昨年の覇者と並入した。手応えでは完全にGI馬を圧倒。「ちょうどいい負荷が掛けられた。叩かれて良化しているね」と栗東から駆けつけた福永もうなずく。
初コンビを組んだ前走は左にもたれ、追えないシーンがあったという。「それでも力のあるところ見せてくれた。確かに簡単な馬ではない。でも今回は2回目だから」。コンタクトを重ね、人馬の呼吸を合わせていくのがユーイチ流。この日は自ら志願して、最終追いに騎乗した。「スタートがあまり上手ではない。今の芝を考えると後ろ過ぎない位置取りで」とすでに本番でのVイメージは膨らんでいる。
厩舎サイドも自信を隠し切れない。「体調はグンと良化していますね。前走を使ったことでガス抜きもできている」と橋本助手は心身両面での上昇を示唆。首差で後輩に屈した1年前の舞台。今年は先輩の威厳を見せつける構えだ。
提供:デイリースポーツ