栗東芝で出来の良さをアピールしたルーラーシップ(中央)
ルーラーシップは栗東芝で3頭併せ。5Fで4馬身先行した
リベルタス(4歳1000万下)を追走、5馬身後方に
トーセンケイトゥー(4歳500万下)が続く形でスタートした。直線は2頭の真ん中に入っての併せ馬。ラストは自らハミを取って、内のトーセンを2馬身、外の
リベルタスをハナ差退けた。時計は5F61秒4-35秒4-12秒1。雄大な馬体が繰り出すダイナ
ミックなフォームが好調ぶりを伝える。
「(併せ馬をした)他の馬からすると力があり過ぎたのかも。十分にできているし、いい状態だと思う」と角居師も満足げな表情だ。前走で香港GI・クイーンエリザベスII世Cを圧勝。帰国初戦となるが「馬が大きくなって帰ってきたのでいい感じでこられた」と“不安なし”を強調した。
前走はこれまでとは一変。大きなフットワークゆえに外を回るレースが多かったが、内から鮮やかに突き抜けた。「馬込みでも走れる器用さを走りのなかに取り込めるようになった。精神的にも肉体的にも成長して動かしやすくなっている」。1年前は5着に敗れたが、全能力を発揮できるようになった今年は違う。
凱旋門賞(10月7日・ロンシャン)にも登録済み。国内GI初Vを決めれば無条件で海外挑戦が現実のものとなる。「勝たなきゃいけないと思っている」。国内最強の座を手にして、超良血馬が再び世界に目を向ける。
提供:デイリースポーツ