岩田を背に、
アットウィルが朝一番の函館Wに登場。
トミケンアルドール(3歳500万下)を6馬身半追走してスタート。向正面で距離を詰め、コーナリングで捕らえにかかる。直線に向いてすぐに僚馬をパスすると、鞍上の雄たけびとともに、右ステッキで最後までビッシリと追われて1馬身先着。5F67秒9-38秒2-13秒2の時計以上に、迫力のある最終リハとなった。
ただ、岩田の
ジャッジは思いのほか辛口だ。「抜け出してから遊ぶのが気になるから、最後は右手前に変えた。きょうしっかりやれたし、動き自体はいいから、もう1回、金曜に味付けしたいな」と“追試”も示唆した。それも、重賞Vへの手応えを感じるからこそだ。「(全姉の)
ファインチョイスほどの瞬発力はないが、この時季の2歳とは思えないぐらい落ち着いていて2歳離れしている。人に対して忠実。どんな流れでも対処できるし、展開に左右されないからね」と言い切った。
厩舎にとっては10年
マジカルポケット、昨年の全姉に続く3連覇がかかる。領家師が「岩田は求めるものが高いからな。攻め駆けする相手に先着できたのは良かったし、昨年の
ファインチョイスより、こっちの方がだいぶ上」と絶賛すれば、鞍上も「時計も詰められるし、前回以上のパフォーマンスは見せられる」と力強い。今年も領家厩舎の素質馬が、函館2歳王者のタイトルを奪い取る。
提供:デイリースポーツ