今季は精彩を欠く
エーシンヴァーゴウ。休養前はドバイ遠征を含め(15)(10)(12)着と大きく崩れているが、昨年のサ
マースプリント王者、GIスプリンターズS3着の実績は、ここでは明らかに上位だ。「牧場で海外遠征の疲れを取って、帰厩してから馬をつくってきました。まだ余裕はあるけど、輸送もあるのでいいくらいになると思う」と中川助手が語るように、立て直した効果は十分。栗東CWで行われた1週前追い切りでも、5F64秒6-13秒0(馬なり)と好タイムをマークし気配は悪くない。「使っていった方がいいタイプだが、この時季と新潟は合っているので地力に期待したい」。今回は2戦2勝の得意舞台。当然、復活の期待は大きい。
今季はマイル以下のレースを使われている
オウケンサクラ。徐々に短距離のペースにも慣れてきたのか、前走のCBC賞では4着と善戦。「前々走は外からかぶせされて位置取りが悪くなったが、前走は外枠で少しでも前につけることができた」と音無師は好走の要因を振り返る。1週前追い切りは、15日に栗東坂路で4F61秒3-13秒9。馬なりで最後だけ脚を伸ばした。中1週→中2週と間隔は詰まるが、調子落ちは見られず、「牝馬らしく夏でも元気はいっぱい」と指揮官も体調の良さを強調する。「ただ、千四ぐらいがベストなので千では忙し過ぎるのかもしれないな」。最後は不安ものぞかせたが、重賞ウイナーの底力で距離克服は可能だ。
提供:デイリースポーツ