10日、米・ケンタッキー州のウォルマック・インターナショナルで繋養されていた種牡馬ミスワキ Miswaki(牡26)が、高齢と受胎能力の低下のため、種牡馬を引退することが明らかになった。つい3日前には産駒のサーシャクルトン Sir Shackleton(牡3)がウエストヴァージニアダービー(米G3)を制していた。
ミスワキは、父Mr.Prospector、母Hopespringseternal(その父Buckpasser)という血統で、同牝系からは後にラコヴィア Lacovia(仏オークス-仏G1)、メイショウオウドウ(産経大阪杯-G2)が出ている。現役時代は2歳時にサラマンドル賞(仏G1・芝1400m)優勝、モルニ賞(仏G1)2着など仏で活躍し、仏英米通算13戦6勝という成績を残した。
引退、種牡馬入りし、北米、愛、仏、伊、独、首など産駒は世界中で活躍。主な産駒にはブラックタイアフェアー(牡18、BCクラシック-米G1)、アーバンシー Urban Sea(牝15、凱旋門賞-仏G1)、ミシル(牡16、ジョッキークラブ大賞典-伊G1)、今年の愛2000ギニー(愛G1)を制したバチェラーデューク Bachelor Duke(牡3)などがおり、日本では、ジャパンC(G1)を制したマーベラスクラウン(セン14)、函館スプリントS(G3)を制し、マイルCS(G1)で3着したタイキトレジャー(牡8)、桜花賞2着のマヤノメイビー(牝7)などを輩出している。
後継種牡馬としては、日本にも輸入されたブラックタイアフェアーがおり、イヴニングアタイア Evening Attire(セン6、ジョッキークラブゴールドC-米G1)、ワシントンカラー(牡10、根岸S-G3)などを輩出している。
また、母の父としても01年英愛BMSランキング1位に輝くなど優秀で、アーバンシーからは英愛ダービー(英・愛G1)制覇のガリレオ Galileo(牡6、父Sadler's Wells)が出ており、日本では宝塚記念(G1)を制したサイレンススズカ(94年生、父サンデーサイレンス)、菊花賞(G1)を制したザッツザプレンティ(牡4、父ダンスインザダーク)、NHKマイルC(G1)を制したタイキフォーチュン(牡11、父シアトルダンサーII)などを輩出している。