11日、昨年の菊花賞(G1)馬ザッツザプレンティ(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、右前肢に屈腱炎を発症していることがわかった。症状は軽度のもので、来春の復帰を目指し治療に専念する。
同馬は父ダンスインザダーク、母バブルプロスペクター(その父Miswaki)という血統。昨年の菊花賞を5番人気で制し、菊花賞父仔制覇を達成していた。その後のジャパンC(G1)でも2着と好走したが、有馬記念(G1)で11着と惨敗。今年に入ってからも、阪神大賞典(G2)2着、天皇賞・春(G1)16着、金鯱賞(G2)3着、宝塚記念(G1)5着と精彩を欠き、宝塚記念後に故郷の早来・社台ファームで秋競馬に備え休養に入っていた。通算成績は14戦3勝。菊花賞の他にラジオたんぱ杯2歳S(G3)の重賞勝ちがある。
6月には同じ社台レースホースの所有馬で同世代の2冠馬、ネオユニヴァース(牡4、栗東・瀬戸口勉厩舎)も屈腱炎で休養入り。昨年の牡馬クラシック馬2頭とも戦列を離れることになった。ちなみに、父ダンスインザダークは3歳時の菊花賞後、屈腱炎を発症し、それが元で引退している。