池添を背に札幌ダートで活気にあふれる姿を見せたアイムユアーズ
肌寒さすら感じる朝一番の札幌のダート。秋の飛躍を誓うアイムユアーズが、曇天を吹き飛ばすような熱い走りを見せつけた。
新コンビを組む池添を背に、5Fからしまい重点の単走追い。馬場の八分どころをゆったりと回り、持ったままの手応えで直線へと向かった。鞍上のゴーサインにしっかりと呼応し、3歳馬らしく、活気にあふれる動きでゴール板を突破。5F67秒2、ラスト1Fは11秒8の切れを発揮した。
18日の1週前追いがファーストコンタクト。伝わった上昇度に、池添が好感触を口にする。「先週よりも時計を出す感じで強め程度に。反応は良かったし、しまいもよく伸びていた」。パートナーは秋へ向けての大事な始動戦。任された大役に気負いはない。「先週、今週と乗って、いいイメージを持って臨める」と力強くうなづく。このあとは、秋の最大目標に掲げる秋華賞へ直行する予定。北の女王決定戦は結果はもちろん、勝ち方が問われる一戦になる。
マーメイドS4着以来となるシースナイプは、札幌のダートでサンライズアポロン(4歳500万下)と併せ馬。積極的に僚馬を誘導して、軽快な動きを披露。最後は詰め寄られたものの、手応えは余力十分だった。
1週前(18日の札幌ダートで6F82秒3)に長めから意欲的に追われており、すでに態勢は整っている。5F70秒5-40秒4-12秒4に、騎乗した安藤助手は「もうやる必要がないし、時計的にも十分」と納得。現地滞在の今回は「輸送がない分、イレ込まないはず」とメンタル面でのプラスアルファも見込んでいる。
手応えを抱いて北都に乗り込んだ。「少し掛かるので小回りの千八に変わるのはいい。3、4番手でうまく折り合えれば」。持ち味の器用さを生かせれば、Gタイトル奪取も夢ではない。
提供:デイリースポーツ