栗東坂路で馬体を併せて追い切るエアラフォン(左)とゴールスキー
コンビ再結成となる岩田を背に、
エアラフォンは栗東坂路へ。同じく出走する
ゴールスキーを相手に、熱のこもったスパーリングをこなした。荒々しく坂を駆け上がる僚馬とは対照的に、こちらは優等生の走り。鞍上が肩ムチで鼓舞すると、最後まで集中力を持続させてフィニッシュを迎えた。
ゴール前はやや後れを取ったが、手応えは余力十分。4F53秒2-37秒9-12秒2と時計的にも合格点を与えられる。中2週での調整に、池江師は「時計はそれほど必要としませんからね。暑い時季だし、これから輸送も挟みますから」と追い切りの意図を説明。ラストの反応を確かめて「強めに追いましたが、はじけていましたね」と期待通りの内容に納得顔だ。
叩き2走目で期待された中京記念は、出遅れが響いて6着に敗退。気合が空回りして、力を発揮できなかった。仕切り直しの一戦で、今度こそ結果を出したい。「エンジンのかかりが遅いので、直線の長い新潟は合う。五分に出て流れに乗れれば」。昨年2着の舞台。久々の美酒に酔い、悲願の重賞初制覇を果たす。
ゴールスキーは栗東坂路で
エアラフォンと併せ馬。テンからガツンとハミを取ったが、鞍上が必死になだめて折り合いに専念。道中のためが利いた分、最後まで踏ん張って4F53秒5-38秒2-12秒3を計時した。池江師は「状態は変わらず良好。前走はゲートを出てから挟まれて、自分の競馬ができなかった。流れに乗って競馬ができれば」と好感触を口にした。
提供:デイリースポーツ