09年のダービーを制した
ロジユニヴァース。札幌ダートでの併せ馬は
フジマサエンペラー(3歳1600万下)、
サトノタイガー(4歳1600万下)を1馬身前方に見る形でスタートした。3〜4角で馬体を並び掛け、さあここから。と思いきや、全く伸び切れず、追いつくどころか、逆に置き去りにされる形に。結局、最先着したサトノには4馬身、
フジマサには3馬身遅れのゴールとなった。
6F79秒1-37秒9-13秒0と全体時計が速いことを考えれば、相手が動いたとの見方も可能。とはいえ、さすがに見た目は悪い。「まあ2年ぶりだからね。無事にここまで来たのは何より」。この言葉こそが騎乗した横山典の本音であり、そして勝負への厳しい状況を物語っている。
「レースに向けて気持ちを高めるために、併せ馬で追いました。さすがにブランクを感じる動きだったが、併せ馬で速い時計を出したのは初めて。このひと追いで変わると思う。馬体は問題ないし、動きも窮屈ではない。少しでもいい競馬をしてくれれば」と萩原師も慎重さをのぞかせた。ダービー馬の注目の復帰戦は、地力に頼る面が大きくなる。
ハナズゴールは函館Wで
クレバーシャイン(2歳新馬)と併せ馬。5F68秒8-38秒9-12秒5をマークして、半馬身先着を決めた。またがった田辺は「時計は速くなかったけど、ゴールしてからも流して負荷をかけた。反応が良かったし、芝の方が上手な走りをする馬だから」と好感触を口にする。
オークス以来、3か月ぶりの実戦にも「休み明けは割引ではあるけど、太めの心配はない。以前よりも落ち着きもある」と仕上がりの良さと成長ぶりを強調した。
提供:デイリースポーツ