大外を鮮やかに差し切り、重賞初制覇を決めたスギノエンデバー=小倉競馬場
サ
マースプリントシリーズ第4戦「第47回北九州記念・GIII」(芝1200m)は19日、小倉11Rに18頭で争われ、中団の後方から運んだ8番人気の
スギノエンデバーが、直線の外を豪快に伸びて重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分6秒9。2着には1馬身差で12番人気の
シゲルスダチ、3着は首差で6番人気の
エピセアローム。なお、1番人気の
エーシンヒットマンは、伸び切れず6着に敗れ、馬単は6万2760円、3連単は99万円超と大荒れになった。
初めてコンビを組んだ北村友は「馬の具合の良さが出たレースでした」と心地良い汗をぬぐった。道中は中団に控え、勝負どころで迷わず外へ。瞬時にギアを上げ、前団をまとめて切り捨てた。「追い出してからの一瞬の反応が良かったので、内の馬を捕らえられると思いました」。自身にとっては昨年(
トウカイミステリー)に続く連覇。そして08年から5年連続の重賞Vを達成。この日3RでJRA通算300勝を決めたばかり。「今年も重賞を勝ちたいと思っていた。(連続重賞Vを)継続できて良かったです」と白い歯をのぞかせた。
浅見師は4月の阪神牝馬S(
クィーンズバーン)に続き、今年2つ目のタイトル奪取。「ジョッキーがうまいこと乗ってくれたし、馬の出来も良かったからね」と穏やかな表情で喜びを語った。次走は未定だが、これでサ
マースプリントシリーズ初となる“牡馬チャンピオン”の座も射程圏となった。南国で輝いたス
プリンターが、どんな進路を選択するのか。注目が集まる。
提供:デイリースポーツ