オルフェーヴル想定外のタイムに池江師も険しい表情/凱旋門賞

2012年08月24日 12:00

世界制覇に向けて調整が進むオルフェーヴル

 いざ世界へ-。凱旋門賞・仏GI(10月7日・ロンシャン、芝2400m)に参戦する5冠馬オルフェーヴル(牡4歳、栗東・池江)が、栗東坂路で国内最終追い切りを行った。予定したタイムより1秒近く遅くなる誤算は生じたが、馬体の張り、力強いフットワークはさすが現役最強馬。きょう成田空港に移動し、25日に出国。スミヨンとのコンビで本番と同じ舞台のフォワ賞・仏GII(9月16日)に挑む。

 静けさが漂う午前3時半過ぎ。きれいに整地された栗東坂路に飛び出すと、遠征に帯同する僚馬アヴェンティーノ(8歳1600万下)とともに運動した後、カクテル光線に照らされての単走追い。適度な気合乗りを見せながら、力強い脚さばきで栗毛が勾配を駆け上がる。最後まで鞍上の手綱は押さえられたまま、4F54秒6-39秒7-13秒4でフィニッシュラインを越えた。

 国内最終追いを見届けた池江師は険しい表情を浮かべた。「(4F)53秒くらいでラスト12秒5の指示。動きは悪くないが、かなり遅くなった。輸送で20キロくらい減るので、そこから体を戻す期間が必要になる。ある程度(国内で)やっておきたかった」と想定外のタイムに首をかしげる。

 ただ、止まってはいられない。きょう栗東から成田空港に移動し、25日には仏国に向けて出国する。指揮官は「輸送にリスクはあるが、スタッフがしっかりやってくれると思う。海外も特別ではない。全てにベストを尽くすだけ」と最高峰を見つめる。「凱旋門賞はいいメンバーがそろうが(可能性は)ゼロではないと思っている。行かないとチャンスはないからね」。困難を乗り越えてきた現役最強馬の競馬史に残る旅がスタートする。

提供:デイリースポーツ

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