内を突いて京成杯オータムHを制したレオアクティブ(左、右は2着・スマイルジャック)
サマーマイルシリーズ最終戦「第57回京成杯AH・GIII」(芝1600m)は9日、中山11Rに16頭で争われ、2番人気の
レオアクティブが直線で最内を鋭く伸びて、2着
スマイルジャック(6番人気)に1馬身1/4差をつけて完勝。重賞2勝目をマークした。勝ちタイムは従来の日本レコードを0秒6更新する1分30秒7。3着は1馬身1/4差で4番人気の
スピリタス。なお、1番人気の
エーシンリターンズは、直線で伸びを欠いて7着に敗れた。
前走の朱鷺Sで古馬を撃破。夏に勢いをつけた3歳馬が、秋を迎えた中山での究極の高速決着を制した。鞍上の横山典は「(きょうは)未勝利で速い時計が出ていたし、レコードは出ると思っていた」と淡々と話したが、レース内容は完璧だった。前半は後方12番手を追走。勝負どころは動かず内々で我慢。直線を向くと、そのまま内ラチ沿いから一気に突き抜けた。
やんちゃだった春の姿はなかった。「折り合いに気を使うところがなくなって、制御が利くようになった」と鞍上は感心しきり。杉浦師も「夏を休んで、だいぶどっしりしてきた。上手な競馬をしてくれたね」と成長した愛馬に目を細めた。
このあとはスワンS(10月27日・京都)からマイルCS(11月18日・京都)へ。戦前はGI参戦は未定だったが、「マイルでこれだけの競馬をしてくれたから」と指揮官は参戦を表明。厩舎の先輩テレグノシス(02年NHKマイルC)、
ショウワモダン(10年安田記念)に続け!関東の若きエースが、秋のマイル戦線へ鮮烈な“デビュー”を果たした。
提供:デイリースポーツ