得意の季節に戻ってきた。昨秋の天皇賞を
トーセンジョーダンで制し、JRA・GI初勝利を挙げたピンナが今週から日本で再び騎乗する。
今春も約2か月の短期免許で来日し、
アイムユアーズとコンビを組んだフィリーズレビューで重賞2勝目を飾ったが、「GIIを勝ったけど、思ったほど勝てなかった」と3勝の結果には納得していない。今回は約1か月の短期決戦。好スタートを決めて、存在感を示したいところだ。
日曜のローズSは
サトノジョリーで重賞にチャレンジ。早速、栗東坂路の追い切りに騎乗して感触を確かめた。「後ろにつけて追い越さないように」(松田国師)の指示通り、先導役の
ダイワデッセー(3歳500万下)を目標に余裕十分の手応えで4F53秒3-38秒6-12秒9。「思った以上にタイムが出た。嫌がったり、苦しがったりするところもなかった」と
ファーストコンタクトで好感触をつかんだ。
季節も自身にマッチすると自信をのぞかせる。「筋肉質で冬場は体重の管理が難しいが、昨秋に天皇賞を勝ったように(含む1か月間で7勝)、秋はコントロールがしやすい」と体調面の不安はない。それだけに「できるだけ勝ちたい」と純粋に勝ち数にこだわった目標を掲げる。月曜のセントライト記念では
サンレイレーザーで菊の優先出走権獲りを目指す。GI騎乗が確約されていないだけに、まずは東西の
トライアルに全力投球する構えだ。
提供:デイリースポーツ