ブロンドヒロイン、全兄はスクリーンヒーロー(撮影:佐々木祥恵)
今週、中山競馬場でデビュー予定の2歳馬と、先週新馬勝ちした馬の次走報を紹介する。
◆今週デビュー予定馬
【9/22(土)中山5R・ブロンドヒロイン、牝2、父グラスワンダー、武市康男調教師】
「ウチの厩舎にいた半姉のセンターステージは、スピードタイプで、いかにもスウェプトオーヴァーボード産駒という感じでしたが、姉とはまた違ったタイプですね。先週(9/12)、横山(典)騎手に乗ってもらって、坂路で時計を出しました。かなり引っ掛かってしまったので“フラットコースでゆったりと走らせるといい”という進言をその時に受け、先週末(9/16)、今週(9/19)と、ウッドチップコースでやったのですが、それが正解でした。
今週の追い切りでは、馬の後ろにつけてどれだけハミを取って走れるかなと思って乗りましたが、しっかりハミを取ってくれましたし、リズミカルな走りをしていました。まだトモに緩さがありますが、ここ1、2週でガラッと変わった感じがしますね。精神的に融通がきけば、距離が延びても大丈夫だと思います。
牝馬限定戦は出走を予定している馬が多く、抽選になりそうですが、スイッチが入りやすい血統なので、落ち着いているうちにデビューさせたいですね。あとは、ゲートがそれほど速い方ではないので、スタートが鍵になると思います」
【9/22(土)中山5R・アルデオ、牝2、父ゼンノロブロイ、武市康男調教師】
「スタートのセンスが良くて、ゲートを出るのも、二の脚も速いですね。体型がまだ幼くて、トモも緩い分、空回りしている感じがありますので、使いながら良くなっていくタイプだとは思いますが、走るフォームもいいですし、乗り込んできてだいぶ良化してきました。
現段階では、素軽い走りをしていますので、軽い馬場にも適性がありそうですから、スピードに対応してくれればと思っています。トモに力がついてきてくれれば、ダートもこなせそうですよ。脚を触られるのが嫌いで、我が強い面もありますが、それが走る方向に出てくれればと思っています」
【9/23(日)中山5R・プリズンブレーク、牡2、父デュランダル、中川公成調教師】
「牧場でかなり乗り込んできていますし、入厩してからの追い切りの本数も足りています。ゲートもまずまずですし、気性も前向きです。どちらかというとキレる脚を使えるタイプではないので、スローの競馬になって、最後の直線でヨーイドンの競馬になった時にどうかですね。将来的にはダートも良さそうな感じがします」
※上記3頭とも、抽選対象。
◆新馬勝ち馬
9月16日(日)中山5R、芝1800mの新馬戦で勝ち上がったトロワボヌール(牝2・畠山吉宏厩舎、父バゴ)は、9月20日(木)に山元トレセンに放牧に出た。次走は11月3日(土)に行われる新設重賞、アルテミスS(牝馬限定・芝1800m)を予定している。
「素直で大人しいですよ。使った後も、カリカリしたところもなく、相変わらず大人しいですし、どちらかというと人間に遊んでほしいという馬です」と担当の村上厩務員。
また、9月15日(土)中山5R、芝1600mの新馬戦で勝ち上がったマンボネフュー(牡2・国枝栄厩舎、父バゴ)は、このまま厩舎で調整され、10月20日(土)のいちょうS(3歳OP・芝1800m)を予定している。(取材:佐々木祥恵)