スプリンターズS出走予定のロードカナロア(撮影:井内利彰)
1回目のハロー明けに追い切られた
ロードカナロアと
ダッシャーゴーゴー(ともに栗東・安田隆行厩舎)。
ダッシャーゴーゴーが先導して、2馬身ほど後ろを
ロードカナロアが追走するような併せ馬。残り2Fの標識あたりでは
ロードカナロアが並びかける形で、最後の300mくらいは両者譲らぬ感じで競っていた。時計は
ダッシャーゴーゴーが4F52.5〜3F37.8〜2F24.6〜1F12.2秒。
ロードカナロアが4F51.7〜3F37.8〜2F24.4〜1F12.2秒。全体的な時計が速いのはもちろん、ラスト2Fがしっかりと負荷の掛かった、中身の濃い併せ馬だった。
パドトロワ(栗東・鮫島一歩)は安藤勝己騎手が跨って、坂路の2回目ハロー明けの少し時間が経って頃に登場。1秒から2秒近く先行した
ウォーターサウンドを追走する形となっただけに、前半は追いつかないように見えたが、カーブを過ぎた残り2F標識あたりでは射程圏。追いつくと並ぶ間もなく突き放して、最後は大差での先着。かなりの頭数が駆け上がった後で4F51.7〜3F37.9〜2F25.0〜1F12.9秒は非常に優秀。この中間も馬体の迫力は満点、昨年の雪辱を果たす態勢は整った。
CWの1回目ハロー明けに真っ先に登場したのが
マジンプロスパー(栗東・中尾秀正厩舎)。1週前追い切りが速い時計だっただけに、今週は終い重点の追い切りと思われたが、テンから
ハイラップを刻んで、6F79.2〜5F64.9〜4F51.5〜3F37.9〜1F12.1秒。もちろん時計が速いので、
スピード感は十分だったのだが、ゴール前のパワフルな動きが印象的。前走惨敗を巻き返して不思議ない状態だろう。(取材:井内利彰)