美浦Wで単走追いの
フェデラリストは、ゆったりとスタート。徐々にピッチを上げ、直線では自らハミを取ってグイッと伸びた。5F68秒6-38秒6-13秒2。1週前は強めに追い、当週は馬なりにとどめるパターン。春に中山金杯→中山記念を連勝したときと同じで、いわば理想的な調整過程だ。
自ら感触を確かめた田中剛師は「時計は予定通り。いいときの雰囲気ですね。先週の追い切りで馬が変わった。宝塚記念(10着)は、1週前とレース週の追い切りが逆になってしまったから」と満足げ。先月19日には雷鳴に驚き、馬房内で暴れたために左トモを外傷。その影響で生じた調整の狂いを、ここ2週できっちりと取り戻した。
夏場を休養に充て、精神面も成長。「春は角馬場からコースに出るときに厩務員がついていたけど、今は大丈夫。落ち着きが出てきた」と頼もしくなった愛馬に信頼を寄せる。始動戦でひとまわり大きくなった姿を披露し、目標の天皇賞・秋(28日・東京)につなげていきたい。
グランプリボスは栗東CWで
タイセイドリーム(2歳500万下)と併せ馬。大きく離れた僚馬を追い掛けて1秒先着を果たした。6F76秒6-40秒2-14秒5。「テンから出して行った。休み明けは動かないから?闘魂注入?だね。成長は感じるし状態もいい。ただ、休み明けは走らないし、千八も長いから次につながれば」と矢作師は控えめだった。
提供:デイリースポーツ