5日、小倉競馬場で行われた小倉2歳S(G3・1200m)は、武幸四郎騎手騎乗の4番人気コスモヴァレンチ(牝2、栗東・加用正厩舎)が道中3番手追走から直線外に持ち出すと、逃げ粘る6番人気ケイアイフウジンを3/4馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは、昨年メイショウボーラーが記録したレースレコードを1.1秒短縮する1分08秒2(良)。3着には同コースのレコードホルダーで3番人気コスモフォーチュンが入った。圧倒的1番人気(単勝190円)に支持されたエイシンヴァイデンは4角で好位に取り付くも、直線伸び切れず4着、2番人気ツルマルオトメは6着に敗れた。
勝ったコスモヴァレンチは、父が新種牡馬マイネルラヴ、母イブキローマン(その父ブレイヴェストローマン)という血統。マイネルラヴ産駒は、9月5日現在、勝ったコスモヴァレンチ、3着のコスモフォーチュンを含め5頭が勝ち上がっている。コスモヴァレンチは8月29日のデビュー戦(小倉・芝1000m)を制し、2戦目での重賞制覇となった。通算成績は2戦2勝。函館2歳S(G3)を制したアンブロワーズ(牝2、美浦・小島太厩舎)の父フレンチデピュティに続く、新種牡馬産駒の重賞制覇。なお連闘での同レース制覇は、01年のタムロチェリー(牝5、父セクレト)以来2頭目。
鞍上の武幸四郎騎手はアクティブバイオ(牡7、栗東・崎山博樹厩舎)で制した03年アルゼンチン共和国杯(G2)以来、JRA重賞通算16勝目(うちG1・2勝)。管理する加用正調教師は、マイネルイースター(牡5)で制した今年の阪神スプリングJ(JG2)に続く重賞制覇で、JRA重賞通算6勝目。武幸四郎騎手、加用正調教師ともに、同レースは初制覇。