皐月賞馬ゴールドシップを送り出す須貝師からは、実にリラックスした雰囲気が漂う。秋初戦の神戸新聞杯は2馬身半差の圧勝劇。「緊張感はないんだ。神戸新聞杯のときは、恥ずかしいレースはできないと思って緊張したけど、それをクリアしてくれたからね。今回は何の不安もないよ」と落ち着いた口調で今の心境を語った。「一生に1回しか出られないし、ジョッキーと思い切り楽しんで、悔いのないレースを」と笑みを浮かべた。

　西の上がり馬タガノビッグバン。デビューからダートで3連敗したが、ここに来て3連勝。クラシックの追加登録料200万円を支払い、最後の1冠に駒を進めてきた。平田厩務員は「何がどう変わったということもないし、コメントをしにくいなあ。ただ、3連勝したのは事実だけどね」と自然体を貫く。「天真らんまんな馬。気ままなところがあって、いい意味でマイペース。おとぼけなんですよ」と平田厩務員は笑うが、長距離を走るうえでは、その性格は心強い武器になる。

提供：デイリースポーツ