菊花賞最終追い、併せ馬で抜群の手応えを見せたタガノビッグバン(撮影:井内利彰)
角馬場で入念にほぐされた後、太宰啓介騎手を背にCWへ登場した
タガノビッグバン(栗東・本田優厩舎)。
バトルドンジョンの1秒近く後ろから追走する併せ馬になったが、前半2Fくらいは非常にゆったりしたペース。半マイル標識を過ぎたあたりからペースアップして、4コーナーでは完全に射程圏に入れて、直線ではあっさりと並びかける。相手の手応えがなかったこともあり、一気に突き放すが、一頭になってからも追われてからしっかりした伸び。この動きなら、実戦でも逃げ馬の番手につけて、直線に向いて一気に先頭に立って押し切る、そんなシーンも想像できる。
朝一番のCWで同厩舎3頭で入ってきたのが
マウントシャスタ(栗東・池江泰寿厩舎)。川田将雅騎手が跨り、最後方から新馬
フューチャステップを見ながら進めて、直線は最内に進路をとる形。抜群の手応えで外2頭を横目で見ていたが、鞍上がしっかり追うとぐいと伸びて前へ。1週前追い切りよりも負荷を掛けられた形だったが、時計は6F84.3〜5F68.8〜4F53.4〜3F37.7〜1F12.0秒と前走時の最終追い切りとほぼ同じ。
セントライト記念で菊花賞への優先出走権を手に入れた
ダノンジェラート(美浦・萩原清厩舎)は栗東での最終追い切り。美浦から三浦皇成騎手が駆けつけての騎乗となった。1回目のハロー明け直後に馬場へ登場。単走だったものの、頭数が多い時間帯だったため、その中に入るような形でのスタート。ただ道中のペースが上がらなかったため、最終的には1頭ポツンと離れて直線へ。最後まで鞍上の手綱が激しく動くことはなく、ほぼ馬なりに近いような形でゴールした。時計は6F84.2〜5F69.3〜4F54.9〜3F40.4〜1F12.6秒と今日のCWでは遅い部類。前走時の最終追い切りが南Wでかなり速い時計を出していただけに、それと比べてもかなり遅い印象だ(取材・写真:井内利彰)
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