19日、阪神競馬場で行われたローズS(G2・芝2000m)は、安藤勝己騎手騎乗の5番人気レクレドール(牝3、栗東・池江泰郎厩舎)が中団待機から4角で外に持ち出すと、内から伸びた6番人気グローリアスデイズの追撃をクビ差抑え快勝した。勝ちタイムは、同レースで初めて2分を切る1分59秒0(良)のレースレコード。さらにクビ差の3着に後方から徐々に進出した2番人気スイープトウショウが入った。上位3頭には、秋華賞(G1・芝2000m)への優先出走権が与えられる。なお、1番人気に支持されたダイワエルシエーロは、道中好位追走から直線入り口で先頭に並びかけるものの伸びず7着に、3番人気アズマサンダースも好位追走から伸び切れず5着に敗れている。
勝ったレクレドールは、父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ(その父ディクタス)という血統。全兄に01年香港ヴァーズ(香G1)やドバイシーマクラシック(首G2)など重賞4勝のステイゴールド(牡10、父サンデーサイレンス)が、全姉妹に同厩のキャッチザゴールド(牝4、現2勝)とプリンセスゴールド(牝2、現1勝)がいる。また伯父に、88年マイルCS(G1)を制したサッカーボーイ(牡19、父ディクタス)がいる。レクレドールは今年の5月8日、デビュー3戦目となる3歳未勝利(京都・芝1800m)で初勝利。8月14日の前走・500万下(札幌・芝1500m)で2勝目を挙げここに臨んでいた。今回が重賞初制覇で、通算成績は5戦3勝。
鞍上の安藤勝己騎手、管理する池江泰郎調教師ともに、同レース初制覇。安藤勝己騎手はツルマルボーイ(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)で制した安田記念(G1)に続く重賞制覇で、今年8勝目。通算28勝目(うちG1・6勝)。12日にはJRA通算400勝、18日にはJRA年間100勝をそれぞれ達成している。池江泰郎調教師は、ロードプリヴェイル(牡6)で制した小倉サマージャンプ(JG3)に続く重賞制覇で、今年4勝目。通算44勝目(うちG1・10勝)となった。