ジェンティルドンナの石坂師「53キロはすごく有利」/ジャパンC

2012年11月22日 12:00

 天皇賞・秋で2着に敗れた3歳馬フェノーメノは、美浦Wでヒールゼアハーツ(4歳500万下)を4馬身追走。軽く仕掛けるとあっさり1馬身先着を決めた。楽々と6F83秒3-38秒1-12秒0をマーク。「前走でピークに持っていったから、体調を落とさないように調整してきた。きょうはしまいの確認。状態は維持できていますよ」と斎藤助手は好調キープを約束した。

 前走は横綱相撲を展開して2着。「こちらが正攻法だったのに対して、勝ち馬は経済コース。それに馬体を合わせる形なら違った。でも、初の古馬相手に結果を残せたのは収穫ですね」。能力が世代を超えたレベルであることは証明された。

 今回はさらに相手が強化されるが、蛯名は不敵な笑みを浮かべる。「今回は1番人気じゃない。思い切った競馬をしたい」。ダービーで2着に惜敗した舞台。これまでのうっぷんをまとめて晴らす。

 前夜の雨を含んだ栗東坂路の重たい馬場をものともせず、ジェンティルドンナはラスト2Fを12秒8-12秒8でまとめ、全体時計は4F53秒0-38秒9。さすがの動きを見せつけた。

 石坂師は「春までと違って、すぐに回復する。重い馬場だったが、きょうもしっかり上がってきた」と胸を張った。一方、岩田は前走内容を振り返りながら、疲れがないことを強調。「直線だけの競馬で、脚を使ったのはラスト2Fだけ。記念写真のときには息が整っていた」。14日の1週前追いで好感触をつかんでおり、その表情は明るい。

 両者ともに“挑戦者”を強調したが、トレーナーが「53キロはすごく有利ではないでしょうか」と言えば、主戦は「4キロ差を考えると、オルフェーヴルに勝てる最大のチャンス」と、ともに野心を隠さない。進化を続ける3冠牝馬が、3歳牝馬初Vの偉業へ突き進む。

提供:デイリースポーツ

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