知日派トレーナーが送り込んだ英の刺客、マウントアトス/ジャパンC

2012年11月23日 12:00

東京芝で素軽い脚さばきを披露したマウントアトス

 知日派トレーナーが送り込んだ刺客だけのことはありそうだ。高速ターフへの適性を感じさせる動きを見せたのが英国のマウントアトスだ。東京のダートで準備運動をこなしたあとに芝へ。5F標識を過ぎたあたりから加速を開始し、直線では外めへ進路を取る。

 前肢をポーンと投げ出すような素軽い脚さばきで記録したタイムは、4F55秒2-39秒5-12秒7。「最後に少し(馬場の)外側へ行ったのは、そこの馬場状態が良かったから。落ち着きがあるし、動きも非常に満足」とヘンソン助手。「馬自身も速い時計の出る芝を気に入っている。適性は高いはず」とニヤリだ。

 外国馬がジャパンCを制したのは、05年のアルカセット(レコードV)が最後。この馬を管理していたのがL・クマーニ師だ。英ダービー2勝をはじめ、世界各国の主要レースを数多く制し、マウントアトスもまた、今年同厩舎へ移籍してから4戦3勝と頭角を現した。唯一敗れた前走のメルボルンC(5着)は、スローペースで展開が不向きだったことに加え、他馬と接触する不利もあった。「競馬に不利はつき物だが、勝てたレースだった」とヘンソン助手は悔しがる。

 中2週と間隔は詰まっているが、それまでにゆったりとしたローテを組んで使われていただけに、高いレベルで“鮮度”は保たれている。後方待機型で、3枠(5)番の枠順も何ら問題はない。「JCは賞金もステータスも高いレース。オルフェーヴルは強いが、チャンスをつかみたい」とは調教師代理のM・クマーニ氏。ギリシャの世界遺産「アトス山」から名付けられた5歳のセン馬が、不気味な輝きを放ち始めた。

提供:デイリースポーツ

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。