エイシンラトゥナは栗東の角馬場で入念に体をほぐし、栗東坂路で4F64秒5-47秒5-15秒2。躍動感あふれるフットワークを披露した。「追い切ってから、程よく気合が乗っている。落ち着きもあるし、このままレースを迎えられれば」と米盛助手は仕上がり具合に胸を張った。
前走のアルテミスSは4着に終わったが、3か月ぶりの実戦。ある意味では想定内の結果だった。「もともと叩いた方がいいタイプ。予定通りに前哨戦を使って、ここまで順調に来ましたね」と仕上げ人は笑顔。休み明け2戦目で上積みは十分。過去3戦とも左回りで右回りの経験はないが、その点についても「もたれたりする癖もしないし、左回りだけの馬ではないはず」と自信を見せた。
リズム良く運んだときのしぶとさはメンバー随一。「完成度が高く、入厩したときから期待は大きかった。ここも持ち味を生かせれば」。厩舎にとっては07年オークス(
ローブデコルテ)以来のGI制覇がかかる一戦。自慢の先行力で大仕事をやってのける。
サウンドリアーナの最終調整は、栗東の角馬場で軽めのキャンター。素軽さをアピールし好調を印象づけた。「追い切り後も変わりなく順調」と佐藤正師は目を細める。ファンタジーS勝ち馬によるVとなれば、02年
ピースオブワールド以来10年ぶり2頭目だ。「いい状態で迎えられるし、あとは枠順(2枠(3)番)を最大限に活用してほしいね」と力を込めていた。
提供:デイリースポーツ