1月14日(月・祝)に行われる京成杯(GIII・芝2000m)に出走予定のノウレッジ(牡3・二ノ宮敬宇厩舎)、フェイムゲーム(牡3・宗像義忠厩舎)、マイネルストラーノ(牡3・手塚貴久厩舎)、クロスボウ(牡3・大久保洋吉厩舎)、ケイアイチョウサン(牡3・小笠倫弘厩舎)について、陣営に取材をした。

◆ウッドチップコースで2頭併せで追い切ったノウレッジについて、騎乗した蛯名正義騎手。
「前走の朝日杯FS(GI・芝1600m・6着)は、結構レースが流れていて、その中で前を追いかけてしまったので、もう少しゆっくり行っても良かったかもしれません。それでも大きく崩れなかったですから、馬も良くなってきているのだと思います。いつも追い切りでは、終いだけ気合いをつけるのですが、今日(1/10)は手応えにも余裕がありましたし、状態は良いですね。

デビュー時から、様々な競馬に対応してくれて、折り合いもつきますから、初めての距離もこなしてくれると思います。急かす競馬よりも、ゆったりした競馬が合うようなら、終いも脚を使ってくれるのではないでしょうか。あとは状態の良さを生かしたレースができればと思っています」

◆ウッドチップコースで3頭併せで追い切ったフェイムゲームについて、宗像義忠調教師。
「新馬(芝1800m・8着)、未勝利(芝1600m・5着)の後、放牧に出したのですが、精神的に大人になって戻ってきました。以前はだいぶヤンチャだったのが、常識にかかってきましたからね。

前走(未勝利・芝2000m)勝った後は、在厩で調整してきましたが、疲れもなく変わらず来ています。今日(1/10)は後ろから追いかけての追い切りでした。前が少し遅かったので、あまり時計は出ていませんが、ゴールを過ぎてからもビューッと伸びていましたし、数字よりも負荷のかかった追い切りになったと思います。寒い時期ですけど、毛ヅヤは良くて、体調は良いですね。兄のバランスオブゲームは器用さとスピードを兼ね備えていましたが、この馬も似てくれればと思っています。前走は今回と同じ条件でしたが、うまく走れていましたし、頑張ってほしいですね」

◆南D(ダート)コースで3頭併せで追い切ったマイネルストラーノについて、手塚貴久調教師と騎乗した柴田大知騎手。
手塚貴久調教師。
「以前はレースを使ったら1週間ほど疲れが出ていましたが、前回のホープフルS(OP・芝2000m・2着)を使った後のダメージがなかったので、ケアが楽でした。ですから、前走時よりも、今回の方が順調に来ています。今日(1/10)の追い切りも、最後まできちっと強めにやれて良かったと思います。人気はないでしょうけど、そんなに差はないと思いますよ」

◆柴田大知騎手。
「攻めはさほど動く方ではないですけど、時計的には十分だったと思います。体調は前走時と同じくらいです。まだ緩さがあって、本当に良くなってくるのはまだ先だと思いますが、能力がある馬ですから楽しみにしています。以前、稍重(未勝利・芝1800m)で勝っていますが、その時は下を気にしていなかったので、馬場が悪くなっても大丈夫だと思います。良い位置につけて、競馬をしたいですね」

◆坂路で追い切ったクロスボウについて、大久保洋吉調教師。
「先週が速い時計が出ていますし、調教量としても足りないということはないと思います。調教だけなら、サンカルロよりも走るんじゃないですかね(笑)。大きな馬ですから、ゲートの中で窮屈になってしまって、気を遣っているのか、あまりスタートはうまくありません。練習もしているので、少しは慣れたかもしれないですが、ゲートはやってみないとわからないですし、慌てずに競馬をするしかないですね。ゴールドアリュールの産駒ですが、軽い走りをする馬で、芝が合っていそうです。今回は重賞ですから、腕試しでどこまでやれるかという感じですね」

◆ウッドチップコースで2頭併せで追い切ったケイアイチョウサンについて、騎乗した石橋脩騎手。
「今日(1/10)は、後ろを待って直線では反応してくれました。最後は抜け出して1頭になりましたが、うまくハミを取ってくれましたし、まだ余力もあって、しっかりと走ってくれました。口向きも良くなってきて、コントロールもきくようになってきています。馬自体、良くなってきていますので、レースが楽しみです」(取材・写真：佐々木祥恵)