現地時間9日、米・ベルモント競馬場で行われたフリゼットS(2歳牝、米G1・ダート8.5f)は、C.ナカタニ騎手騎乗の1番人気バレット Balletto(牝2、米・T.アルベルトラニ厩舎)が、後方待機策から先に抜け出した2番人気レディーズギャル Ready's Galを3/4馬身差し切り優勝した。勝ちタイムは1分43秒5(良)。さらに2.1/4馬身差の3着には4番人気シスシティ Sis Cityが入った。
勝ったバレットは、父ティンバーカントリー、母Destiny Dance(その父Nijinsky)という血統。叔母が94年阪神3歳牝馬(G1)を制したヤマニンパラダイス(牝12、父Danzig)で、近親には02年皐月賞(G1)を制したノーリーズン(牡5、ブライアンズタイム)、グレイトジャーニー(牡3、父サンデーサイレンス、シンザン記念-G3)、ヤマニンセラフィム(牡5、父サンデーサイレンス、京成杯-G3)らがいる。前走のメイトロンS(米G1)ではセンスオブスタイル Sense of Styleの2着に好走していた。通算成績4戦3勝。
父ティンバーカントリーは現役時代BCジュヴェナイル(米G1)、プリークネスS(米G1)を制し、引退後日本で種牡馬入り。99年に初年度産駒がデビューしており、その年の新種牡馬総合ランキング1位を獲得、01年朝日杯フューチュリティSや04年フェブラリーS(共にG1)などG1・6勝のアドマイヤドン(牡5、栗東・松田博資厩舎)などを輩出している。01年のみUAEにリースされ、本馬はその時の産駒になる。リース時の産駒には、9月20日の英・ケンプトン競馬場で行われたメイドン(未勝利)レース(芝7f)を制したフェンシュイ Fen Shui(牝2、英・S.ビン・スルール厩舎)がいる。ティンバーカントリーは現在、静内・レックススタッドに繋養されており、04年では日高地区では最多となる192頭に種付けをしている。