17日(日)に東京競馬場で行われるフェブラリーステークス(GI)に出走するイジゲン(牡4、美浦・堀宣行厩舎)について、今朝の追い切り後行われた共同会見でのコメントは以下の通り。
イジゲンは今朝はベリー騎手が跨り、ウッドチップコースでの追い切り。1頭前に行かせて追走し、直線で内から抜き去ってゴールさせるという内容だった。
●イジゲンについて堀宣行調教師
「(今朝の追い切りに関して)体はできている状況でしたが、先週の追い切りで、若干息が悪いと感じるところがあったので、今週は終い重点の指示を出しました。メンタル面をジョッキーに掴んでもらう、というのが一番の目的だったので、予定通りの追い切りでした。
ジャパンカップダートのあとはすぐにノーザンファームしがらきへ放牧に出して、馬の回復具合を見ながら調整しました。ゲート等の課題もある馬なので、出来れば前哨戦の根岸ステークスを使いたかったのですが、体がなかなか回復しなかったのでそのローテは去年暮れの段階で断念して、フェブラリーSにぶっつけで参戦、という選択をしました。そういう意味で若干馬体が回復しきれていない、という面もあります。前走並みか、少しプラスになるかだと思いますが、ギリギリ間に合ったかな、という感じはあります。
(ジャパンカップダートの敗因は)レース後に放牧に出した馬体を見ても、一番大きかった原因は輸送を含めたコンディションの面かな、と思います。
ゲートに関しては、ジャパンカップダートの前まではなるべくゲート内で落ち着かせるように、長い時間入っていられるように、という観点で練習していました。ただ、練習で上手く行っても本番で出遅れてしまったので、今回はやり方を変えました。発馬へのストレスから暴れてしまうのだろう、という面を練習から見せていたので、その矯正ですね。スターターともコミュニケーションを取りながらやってきて、まだ完全ではないですが、だいぶ改善しているので、手応えとしては一歩前進していると思います。
東京で好結果が出ているのは、状態が良い時に使っているという面もあるかと思いますが、比較的早い時計、上がりに対応できるので向いているのではないかな、と思います。輸送のリスクが今回は少ないですし、ホームで戦える利もあると思います。
ベリー騎手には一般のレースと同じように、馬のクセと、相手関係を頭に入れて貰って、勝つイメージを持って乗ってもらえればと思います。(希望の枠順は?という問いに)枠順は抽選ですし、思い通りに行かないものですから(笑)、与えられたところで最善を尽くすだけです」
●イジゲンに騎乗するフランシス・ベリー騎手(追い切りにも騎乗)
「今朝初めてこの馬に乗りましたが、凄く馬がいい状態で満足しています。ゲート練習では馬はとてもリラックスしていて、おそらく問題はないと思います。それは時間帯によっても変わってくるかもしれませんが、今日の時点ではとても良かったと思います。
(レースに向けてのイメージは)スタート次第ですね。レースに関してはこれから堀先生としっかりミーティングをして、どう対処するかを考えていく事になると思います。ただ、実際にはゲートを出てみて、それ次第でしょうね。
今まで来日してからGIでは2着ばかりなので、このレースを勝ちたいと思いますし、それが実現するように努力したいですね」
(取材:大関隼)
提供:ラジオNIKKEI