20日、大井競馬場で第57回金盃(4歳上・ダ2000m・1着賞金2200万円)が行われ、中団やや前目を追走していた張田京騎手騎乗の2番人気トーセンルーチェ(牡7、船橋・川島正一厩舎)が直線向いて内からじわじわと脚を伸ばして残り100mで僅かに先頭に立ち、3番手追走から直線は一旦待ってゴール前で外から迫った5番人気フォーティファイド(牡8、大井・藤田輝信厩舎)の猛追を最後まで振り切り、ハナ差だけ抜けて優勝した。勝ちタイムは2分7秒4(重)。

　さらにクビ差の3着に、早め2番手から踏ん張った3番人気スターシップ(牡9、船橋・出川克己厩舎)が入った。

　なお、地元・大井で最後の重賞レースとなった戸崎圭太騎手騎乗で1番人気トーセンアドミラル(牡6、船橋・川島正行厩舎)は、先手を奪うもゴール前で力尽きて4着に敗れている。

　勝ったトーセンルーチェは、父マリエンバード、母ファーザ、その父Mr. Prospectorという血統。半兄フリオーソは、2008年、2010年帝王賞、2011年かしわ記念など、交流GI・6勝を挙げた地方競馬の雄。

　昨年5月の大井記念以来勝利からは遠ざかっていたが、休み明けの報知グランプリC(船橋)を叩いて、得意舞台の大井2000mで見事な復活V。昨年に続く金盃連覇達成とともに、3度目の重賞制覇。通算9勝目となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆トーセンルーチェ(牡7)
父：マリエンバード
母：ファーザ
母父：Mr. Prospector
厩舎：船橋・川島正一
通算成績:39戦9勝(JRA22戦3勝、重賞3勝)