引っ掛かることなく、最後まで抜群のリズムをキープ。未勝利-500万下を連勝中と勢いに乗る
サーストンニュースがさっそうと美浦Pを駆け抜けた。序盤をゆったり入り、徐々にペースアップ。直線で軽く前進を促すと5F67秒7-37秒9-12秒0をマークした。
 課題の折り合い面も楽々とクリアし、戸田師からは自然と笑みがこぼれる。「水曜は風が強く、木曜に追い切りを延ばした。でも問題はないね。先週に騎手(戸崎圭)が乗って(美浦Pで5F64秒3と)いい時計を出しているので、今週は調整程度で。掛かるところがあるから、
テンションを上げないようにした」。狙い通りの最終リハを終え、臨戦態勢は整った。
 精神面の充実が連勝の源だ。初Vまでは2着が4回、3着が2回。着外はゼロと高い能力を見せながらも惜敗を続けた。「掛かってはじけなかったり、抜け出してからフワついたり」と振り返る指揮官は、ここ2戦の勝利で確かな手応えをつかんだ様子。「性格や肉体がちょうど成長している時期。本格化しつつある。うまく競馬ができれば一発があってもおかしくない」と意気込む。
 新コンビを組む戸崎圭の鼻息も荒い。「レースを見てから、1週前追い切りに騎乗しました。しまいの反応が良く、
スピードがあって素晴らしい馬ですよ。少し間違えると掛かりそうな感じだけど、内田(博)さんが教えながら乗ってくれたのでしょう」。連勝時に手綱を取った、同じ大井競馬出身の先輩に感謝の言葉を述べながら、好感触を口にする。
 中央移籍後の重賞初Vを狙う鞍上に導かれ、素質馬がいざ皐月賞へ。注目の人馬がクラシック戦線をより一層盛り上げていく。
提供:デイリースポーツ