超良血馬
ラストグルーヴ(牝、栗東・藤原英)が1番人気に応えて華々しく初陣を飾った。五分のスタートから好位の後ろで折り合って追走。勝負どころから鞍上の福永がやる気を促す場面はあったが、直線半ばでトップ
スピードに乗るとあっさり前をとらえて突き抜けた。勝ちタイムは1分49秒9。2番人気の
スリーベラミもしっかり脚を使ったが1馬身1/4差の2着まで。さらに2馬身半差の3着には3番人気の
モモイロアゲハが入り、人気通りの決着に落ち着いた。
福永は「返し馬へ行ってももうひとつという感じだったが、エンジンが違っていた。これからが楽しみ」と能力の高さに目を見張り、今後の活躍に大きな期待を寄せた。藤原英師も「自分の経験、キャリアで比較できる馬がいない。大した馬やな。本当に夢のある馬」と興奮を隠せなかった。父母、兄姉に日本を代表する名馬が名を連ね、11年のセレクトセールで1歳馬史上最高額3億6000万円の高値をつけるなど、デビュー前から注目を集めていた。最終週の新馬戦でのラストチャンスをしっかりとものにして、遅れてきた大物はスターダムへと駆け上がっていく。
提供:デイリースポーツ