後方2番手を追走していた武豊騎手騎乗の1番人気キズナが、直線に入ると豪快に外から突き抜けて優勝。
23日、阪神競馬場でクラシック路線に向けた注目の3歳重賞・毎日杯(3歳・GIII・芝1800m)が行われ、道中は先行各馬が前半58秒台半ばで通過するハイペースを後方2番手で追走していた武豊騎手騎乗の1番人気
キズナ(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)が、4コーナーで外に持ち出されて最後の直線へ。4番手追走から早目に抜け出して2着を確保した6番人気
ガイヤースヴェルト(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)を、
キズナが坂を駆け上がりながら豪快に外から突き抜けて差し切り、最後は3馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分46秒2(良)。
さらに3.1/2馬身差の3着に、3番手追走から粘った3番人気
バッドボーイ(牡3、栗東・河内洋厩舎)が入った。なお、2番人気
コメットシーカー(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)は伸び脚を欠いて5着まで。
勝った
キズナは、父ディープインパクト、母キャットクイル、その父Storm Catという血統。半姉
ファレノプシスは、00年エリザベス女王杯、98年桜花賞・秋華賞など重賞4勝。
前走・弥生賞では3番人気に推されるも、最後の直線での進路取りにも泣いて勝ち馬
カミノタサハラから0.1秒差だけ遅れた5着に敗退。まさしく「結果」だけが求められたここは、ハイペースを慌てず、騒がずの後方待機策から器の違いを見せつける差し切り勝ち。期待の大きな素質馬が、晴れて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。
【勝ち馬プロフィール】
◆
キズナ(牡3)
騎手:武豊
厩舎:栗東・佐々木晶三
父:ディープインパクト
母:キャットクイル
母父:Storm Cat
馬主:前田晋二
生産者:ノースヒルズ
通算成績:5戦3勝(重賞1勝)