25日、大井競馬場で第27回東京プリンセス賞(3歳・牝・ダ1800m・1着賞金2000万円)が行われ、スタートを決めて道中は4番手のインコースを追走していた今野忠成騎手騎乗の1番人気カイカヨソウ(牝3、船橋・川島正行厩舎)が、絶好の手応えのまま最後の直線に向いてくると、残り200mからは5番手追走から先に仕掛けた2番人気イチリュウ(牝3、川崎・内田勝義厩舎)との激しい追い比べを展開。残り120mの地点で手応えに余裕のあった内のカイカヨソウが、外で追いすがるイチリュウを寄せ付けずに抜け切り、最後は2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分55秒9(不良)。
さらに3.1/2馬身差の3着に、逃げて粘った10番人気ベルフェスタ(牝3、大井・上杉昌宏厩舎)が入った。なお、3番人気アステールネオ(牝3、船橋・佐藤賢二厩舎)は、伸び脚見られず11着に敗れている。
勝ったカイカヨソウは、父ティンバーカントリー、母マチカネヤマザクラ、その父エリシオという血統。2歳時にホッカイドウ所属として4戦3勝、2つの重賞勝ちを収めて南関東へ移籍し、年末の東京2歳優駿(大井1600m)、今野騎手との初コンビを組んだ年明け初戦のユングフラウ賞(浦和1600m)で重賞を連勝。前走・桜花賞(浦和1600m)では展開も不向きで3着に敗れていたが、広い大井コースに替わったここは本領発揮の力強い伸び脚を披露してみせ、3歳上半期にして早くも5度目の重賞V。管理する川島正行調教師は、アウトジェネラルで制した羽田盃に続いて2日連続となる南関東クラシック制覇、鞍上今野騎手も昨年のアスカリーブルに続く東京プリンセス賞の連覇を決めた。
【勝ち馬プロフィール】
◆カイカヨソウ(牝3)
騎手:今野忠成
厩舎:船橋・川島正行
父:ティンバーカントリー
母:マチカネヤマザクラ
母父:エリシオ
馬主:(有)キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
通算成績:8戦6勝(重賞5勝)