今回が初ダートだった武豊騎手騎乗のサウンドリアーナが、直線に向いて大外へと持ち出されるとその末脚が炸裂し一気の差し切り勝ち。
28日、京都競馬場で端午S(3歳・OP・ダ1400m)が行われ、道中は中団やや後方に待機していた武豊騎手騎乗の4番人気サウンドリアーナ(牝3、栗東・佐藤正雄厩舎)が、手応えよく直線に向いて馬場の大外へと持ち出されると、その末脚が炸裂。4コーナーで好位に取り付いて直線は早め抜け出し2着を確保した1番人気エーシンレンジャー(牡3、栗東・中尾秀正厩舎)など先行集団各馬を大外から段違いの末脚でまとめて差し切り、2着以下に最後は4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分23秒5(良)。
さらにアタマ差の3着に、6番人気クロムレック(牡3、美浦・戸田博文厩舎)が入った。なお、2番人気レアヴェントゥーレ(牡3、栗東・森秀行厩舎)は4着、3番人気ルミナスウイング(牡3、栗東・安田隆行厩舎)は5着に敗れている。
勝ったサウンドリアーナは、父ケイムホーム、母オテンバコマチ、その父ダンシングブレーヴという血統。昨秋のファンタジーS(京都芝1400m)で重賞制覇を飾り、阪神JFでは3番人気、年明け初戦のフィリーズRでも上位人気に推された素質馬が、初ダートと武豊騎手との新コンビで挑んだ今回は、牡馬に混じっての一戦で目の覚める追込み一撃を披露。新たな才能を見せつけて、今後への展望あふれる勝利を決めた。
【勝ち馬プロフィール】
◆サウンドリアーナ(牝3)
騎手:武豊
厩舎:栗東・佐藤正雄
父:ケイムホーム
母:オテンバコマチ
母父:ダンシングブレーヴ
馬主:増田雄一
生産者:水上習孝
通算成績:8勝3勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2012年ファンタジーS