ダイワマッジョーレが外から各馬をまとめて差しきり。安田記念の有力候補となった。(撮影:下野雄規)
11日、東京競馬場で安田記念の前哨戦・京王杯スプリングC(4歳上・GII・芝1400m)が行われ、道中は中団の内を追走していた蛯名正義騎手騎乗の1番人気ダイワマッジョーレ(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が、4コーナーを手応えよく回ると直線は外へ出しての末脚勝負を展開。同じく道中中団追走から脚を伸ばした5番人気トライアンフマーチ(牡7、栗東・角居勝彦厩舎)と、残り160mで内から連れて伸びた6番人気ガルボ(牡6、美浦・清水英克厩舎)が先に先頭へと並びかけたが、これらをゴールまで残り80mあたりで勢い十分にまとめて差し切り、最後は2着トライアンフマーチに1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分20秒6(稍重)。
さらにクビ差の3着に、最後までしぶとく踏ん張った6番人気ガルボ(牡6、美浦・清水英克厩舎)が入った。ゴール前の強襲及ばなかった9番人気レオアクティブ(牡4、美浦・杉浦宏昭厩舎)がアタマ差遅れての4着、5着は連れて大外を追い込んだ15番人気シルクフォーチュン(牡7、栗東・藤沢則雄厩舎)の順で確定。
なお、昨年のマイルCSの覇者でこのレースの連覇もかかっていた3番人気サダムパテック(牡5、栗東・西園正都厩舎)は中団追走も伸び脚を欠いての7着、先行した2番人気トウケイヘイロー(牡4、栗東・清水久詞厩舎)は8着に敗れている。
勝ったダイワマッジョーレは、父ダイワメジャー、母ファンジカ、その父Law Societyという血統。昨年10月に古馬OPへと昇級後は、金鯱賞・東京新聞杯・ダービー卿CTで2着に入線。3歳時のアーリントンCから数えて7度目の挑戦となるここで、この日通算17,000回騎乗を達成した好調蛯名騎手の手綱に導かれ、嬉しい初重賞タイトルを獲得した。
【勝ち馬プロフィール】
◆ダイワマッジョーレ(牡4)
騎手:蛯名正義
厩舎:栗東・矢作芳人
父:ダイワメジャー
母:ファンジカ
母父:Law Society
馬主:大城敬三
生産者:社台ファーム
通算成績:13勝5勝(重賞1勝)