クラレントがジャスタウェイの猛追を凌ぎ、重賞4勝目を挙げた(撮影:下野雄規)
9日、東京競馬場でエプソムC(3歳上・GIII・芝1800m)が行われ、道中は後続を引き離して大逃げを打った馬から離れた2番手を追走していた岩田康誠騎手騎乗の4番人気クラレント(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、4コーナーを持ったままの手応えで回り、直線に向いて残り300mで先頭に立つと一気に抜け出し、後方待機策から直線は最内を強襲してゴール前で猛然と追い込んだ3番人気ジャスタウェイ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)の追撃をハナ差だけ退けて優勝した。勝ちタイムは1分45秒7(良)。
さらに3/4馬身差の3着に、中団待機策から直線に向いて脚を伸ばした7番人気サンレイレーザー(牡4、栗東・高橋義忠厩舎)が入った。その後の4着に6番人気リルダヴァル(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)、5着は伸び脚を欠いた2番人気ファイナルフォーム(牡4、美浦・堀宣行厩舎)の順で確定。なお、1番人気サトノアポロ(牡5、美浦・国枝栄厩舎)は見せ場なく7着に敗れている。
勝ったクラレントは、父ダンスインザダーク、母エリモピクシー、その父ダンシングブレーヴという血統。昨年のNHKマイルCで15番人気ながら3着に入り、昨秋の富士S、今年に入って東京新聞杯を制覇。先日の安田記念では、現行ルール上で除外対象となる不運にも泣いた生粋の府中巧者が、1800mの今回もゴール前でジャスタウェイの猛追を一杯に踏ん張り通して、東京コースで実に3度目となる重賞制覇を決めた。
【勝ち馬プロフィール】
◆クラレント(牡4)
騎手:岩田康誠
厩舎:栗東・橋口弘次郎
父:ダンスインザダーク
母:エリモピクシー
母父:ダンシングブレーヴ
馬主:前田晋二
生産者:ノースヒルズマネジメント
通算成績:14戦5勝(重賞4勝)
主な勝ち鞍:2012年富士S(GIII)、2013年東京新聞杯(GIII)