今週末から、中央競馬は「北海道シリーズ」函館開催がいよいよスタート。今年は札幌競馬場の改修工事に伴い、9月1日まで約3か月間に及ぶ
ロングランで夏競馬を盛り上げる。重賞レースは、その函館で16(日)に函館スプリントS、同日の東京で3歳馬によるダート戦・ユニコーンSが行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■6/16(日) 函館スプリントS(3歳上・GIII・函館芝1200m)
ドリームバレンチノ(牡6、栗東・加用正厩舎)は、昨年のこのレースで
ロードカナロアを破って重賞初制覇を飾ると、スプリンターズSで3着、春の高松宮記念でも2着。ス
プリント界では、今や「東の正大関」に鎮座するまでに実績を積み上げてきた。今回は59キロでの出走になるが、相手関係からも格の違いを見せつけたい。
スギノエンデバー(牡5、栗東・浅見秀一厩舎)は、昨夏の北九州記念の覇者。なかなか安定しない成績で、追い込み一辺倒の脚質が影響している感は否めないが、それでも毎回勝ち馬と差のないレースを続けている。北海道の洋芝は札幌の2歳戦で2着した経験があり、前走に続く食い込みを狙う。
テイエムオオタカ(牡5、美浦・石栗龍彦厩舎)は、
カレンチャンが勝った2011年のこのレースで逃げ粘って2着。近況は一頃の勢いが見られないが、函館1200mでは1勝・2着1回、昨夏の札幌でも1600万を快勝し、キーンランドC3着としている。良績が集中する夏の北海道シリーズで上位進出を窺う。
アドマイヤセプター(牝5、栗東・橋田満厩舎)は、昨秋のスワンSで3着、京阪杯で2着としたが、その後は惨敗が続いている。函館は初めてだが、札幌では4戦3勝、2010年札幌2歳Sで3着と抜群の相性を誇る洋芝コースで再浮上を目論む。
その他、北海道シリーズとの相性がいいシュプリームギフト(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)や、昨年の函館1200mでは2戦2勝としている
フォーエバーマーク(牝5、美浦・矢野英一厩舎)など、
グリグリの大本命馬・
ドリームバレンチノを取り巻いての戦い。発走は15時25分。
■6/16(日) ユニコーンS(3歳・GIII・東京ダ1600m)
サウンドリアーナ(牝3、栗東・佐藤正雄厩舎)は、昨年のファンタジーSを制したが、その後は低迷。しかし、通算8戦目で初ダートとなった前走・端午S(京都ダ1400m)は、後方待機策から目の覚めるような末脚を繰り出して復活勝利を果たした。新たな居場所を見つけた好素材が、府中の長い直線で重賞2勝目を狙う。
チャーリーブレイヴ(牡3、美浦・尾関知人厩舎)は、3歳のダート一線級が集ったヒヤシンスSを制するなど、ダートで無傷の3連勝としている。今回は少し間隔が開いているが、走り慣れた東京コースなら順当に実力を発揮したい。
ケイアイレオーネ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)は、ダート転向後に交流重賞・兵庫ジュニアグランプリ制覇など3連勝を飾るも、ヒヤシンスSでは9着、前走はドバイに遠征して10着に敗れている。2歳時の勢いを取り戻すためにも、ここらで何とか復調の脚がかりを掴みたい。
サマリーズ(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)は、昨年の交流GI・全日本2歳優駿(川崎1600m)を後続に0.6秒差を付ける圧勝で制した。3歳になっての2走は桜花賞路線を歩んだ関係で惨敗続きも、ダート路線再転向となるここで本領発揮が期待される。
その他、出走確率18分の9となる抽選組からは、ダート転向後は3戦2勝としている
クラージュドール(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)や、砂の追込み女王・
ブロードアピールの仔
ブロードソード(牡3、栗東・松田国英厩舎)、休み明けの東京ダート1600mを快勝して成長ぶりを示した
ジェベルムーサ(牡3、美浦・大竹正博厩舎)など、3歳ダート路線の素質馬が府中マイルに集結しての一戦。発走は15時45分。