「3強決戦」の宝塚記念を
ゴールドシップ圧勝で終えた中央競馬は、今週からいよいよ東で福島、西では中京がスタートし、ローカルシリーズ開幕で本格的な夏競馬へと突入する。重賞レースは、中京で30日(日)にサ
マースプリントシリーズ第2弾のハンデ戦・CBC賞、同日の福島で3歳馬によるハンデ重賞・ラジオNIKKEI賞が行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■6/30(日) CBC賞(3歳上・GIII・中京芝1200m)
ハクサンムーン(牡4、栗東・西園正都厩舎)は、昨年の京阪杯で逃げ切り重賞初制覇を飾り、前走・高松宮記念でも10番人気ながら逃げ粘って3着。その後は一息入っているが、開幕週の中京コースと相手関係からも、ここは主役候補か。
マジンプロスパー(牡6、栗東・中尾秀正厩舎)は、昨年の覇者。その後は低迷したが、今年に入り阪急杯では
ロードカナロアの2着とするなど復調ムード。高松宮記念も0.4秒差の6着、前走・マイラーズCでも0.3秒差と6着と僅差に持ち込んでおり、連覇を狙っての参戦となる。
ザッハトルテ(牝6、栗東・牧田和弥厩舎)は、前走・ヴィクトリアマイルでは16着も、勝ち馬からは0.8秒差と着差は僅か。準OP勝ち直後のGIで、距離延長の中でそれなりの健闘を見せている。今回は3走前に快勝している中京コースで、GIIIのメンバーで再浮上を目論む。
サドンストーム(牡4、栗東・西浦勝一厩舎)は、
シルクロードS・オーシャンSでは2桁着順が続いてリズムを崩したが、降級した前走・水無月S(阪神芝1200m)では復調を示して完勝。中京コースは、昨年のファルコンSで3着としており、コース替わりはプラスか。
ツルマルレオン(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、休み明けのオーシャンSで3着とするも、高松宮記念では12着。差し脚を持ち味とするタイプだけに、4番手からのレースも良くなかったか。溜める作戦に切り替えて一発を狙う。
その他、昨年の新潟2歳Sの覇者で1200m初参戦となる
ザラストロ(牡3、美浦・武藤善則厩舎)や、オープンの速い流れは歓迎材料の
ラトルスネーク(牡5、栗東・須貝尚介厩舎)など、展開一つの拮抗メンバーによるサ
マースプリントシリーズの第2戦。発走は15時35分。
■6/30(日) ラジオNIKKEI賞(3歳・GIII・福島1800m)
ガイヤースヴェルト(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)は、デビュー3戦目で初めての芝に出走した毎日杯で、ダービー馬
キズナの2着。NHKマイルCでも2番人気(5着)に推されている。今回は開幕週の福島1800mで、前々で流れに乗っての上位争いが見込まれる。
フラムドグロワール(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は、先行勢が崩れたNHKマイルCで果敢に前々で運んで際どい3着に持ち込んだ。アテにし辛い気性面は課題も、スンナリ運んだ際には世代上位の能力を見せるだけに、GIIIのメンバーなら引き続き実力発揮が期待される。
サンブルエミューズ(牝3、美浦・加藤征弘厩舎)は、阪神JFで2番人気8着、年明けのフェアリーSでも2番人気で3着。桜花賞では、最後方追走から6着まで追い込んだ。昨年9月の芙蓉Sを完勝した内容からも、潜在能力は牡馬相手でも通用すると見られるだけに、2着までに入り賞金を加算できるか。
ミエノワンダー(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は、デビュー戦こそ5着に敗れたが、その後の4戦は1着→3着→1着→2着とクラスを問わず崩れずに走れている。1番人気に推されたプリンシパルSでは、あと一歩でダービー出走を逃した形に。小回りコースにも不安なく、ここも上位進出を目論む。
アドマイヤドバイ(牡3、栗東・橋田満厩舎)は、2歳の夏から一貫して中距離路線を歩み、きさらぎ賞3着など善戦続き。3番人気に推された若葉Sでは10着に沈むも、前走・500万下(阪神芝1800m)では器の違いを見せつけて差し切った。同世代相手の重賞となるここは、持ち前の堅実さを武器に食い込みなるか。
その他、京都新聞杯で4着とした
シンネン(牡3、栗東・浅見秀一厩舎)や、京成杯3着馬
ケイアイチョウサン(牡3、美浦・小笠倫弘厩舎)など、粒ぞろいの3歳馬が開幕週の福島1800mに集う難解ハンデ重賞。発走は15時45分。