気分良く調教できたというマイネルラクリマ(撮影:佐々木祥恵)
日曜の福島11R、七夕賞(GIII・芝2000m)に出走予定のマイネルラクリマ(牡5・上原博之厩舎)と、モンテエン(牡6・松山康久厩舎)について、陣営に取材した。
マイネルラクリマについて、上原博之調教師。
「前走の都大路S(京都・OP・芝1800m)は、勝てる力はあったと思うのですが、勝ち馬のジョッキーにもうまく乗られて、展開的にも惜しい2着でしたね。
その後は2週間ほど短期放牧でリフレッシュして美浦に入厩し、ここを目標に調整してきました。当該週は輸送もありますから、さほど強い追い切りにはしたくはないということで、先週は水曜と土曜にやり、特に土曜日に重きを置いて追い切りました。今週は、ウッドチップコースで単走の予定でしたが、ウチの厩舎の他の2頭と一緒になり、結果的に3頭併せの形になりました。けれどもラクリマのペースで走れましたし、逆に他の2頭を目標にして直線では先着と気分良く走れたと思います。この馬にとっては楽な調教内容でしたし、余力も十分の良い稽古でした。
1年と少し骨折で休んでいましたので、休養明けの3走前の東風S(中山・OP・芝1600m・12着)はさすがに成績はふるいませんでしたが、休み明け2戦目(福島民報杯・OP・芝2000m・1着)からは、この馬のレースができました。福島でも勝っていますし、この馬はどんな競馬もできますから、先行して良い福島競馬場は、この馬に合っていると思います。好位につけて、直線で抜け出してくるような競馬をしてほしいですね。元々能力のある馬ですから、今回も期待しています」
モンテエンについて、松山康久調教師。
「昨年12月の前走(中山・OP・芝1800m・5着)から久し振りの競馬になりますが、ここまで本数うもやってきましたし、今日の追い切りの動きも良かったですよ。横山(典)騎手も、良い感触を掴んでくれたようです。
元々素質がありましたが、5歳時に脚元に不安が出てそれを治しながらの調整でした。その分大事に使ってきましたので、まだ馬も若いですし、持っている素質が枯れてきた感じはありません。小回りも意外に走れると思いますし、中山で2勝しているように、右回りの少し忙しい競馬でも対応できる馬です。福島は直線が短いですが、意外と流れが速くなりそうですから、終いの脚を生かす競馬になってくれるのではないでしょうか。2000mも合っていますし、このレースをきっかけにこの馬の素質を開花させて、この先につなげていければと思っています」(取材・写真:佐々木祥恵)