マイネルラクリマの柴田大「完成されてきたし楽しみ」/七夕賞

2013年07月08日 12:00

サマー2000シリーズ初戦を快勝したマイネルラクリマ(左)=福島競馬場

 サマー2000シリーズ第1戦「第49回七夕賞・GIII」(芝2000m)は7日、福島11Rに16頭で争われ、1番人気のマイネルラクリマ(美浦・上原)が完全復活で重賞2勝目を挙げた。好位追走から勝負どころでは手応え良く進出。直線に向くとギアを一気に上げ、またたく間に後続との差を広げゴールに飛び込んだ。勝ちタイムは1分58秒9。 2馬身半差の2着には海外帰りの7番人気トレイルブレイザー、さらに3/4馬身差の3着には内枠の利を生かした14番人気のタガノエルシコが入った。

 柴田大は「きょうはある程度、前に行こうと考えていました。具合が良過ぎて掛かり気味に進出。でも、4角で仕掛けるとグイとハミを取った。あそこで押し切れると思いました。こういう馬場は得意ですね。終わってみれば本当に強かった」と声を弾ませた。

 昨年の京都金杯で重賞初Vを達成した。だが続く東京新聞杯(8着)のレース中に左後肢を骨折。手術で3本のボルトが埋め込まれ、戦線離脱を余儀なくされた。一時は名前も忘れかけられたが、復帰2戦目の福島民報杯を圧勝。復活への一歩を刻んだのに続く、みちのくロードの快走劇だ。

「早めに動いても止まらない。この馬の強さを分かってもらえたと思う。完成されてきたし楽しみ」と、さらなるステップアップへの手応えをつかんだ。上原師も「前回の福島が強い勝ち方。中間は自信を持ってここを目標に仕上げた。具合が良過ぎて前半は掛かり気味だったが、鞍上がうまくなだめてくれた」と会心の笑みを浮かべる。今後はサマー2000シリーズ制覇を目指す公算が大きい。七夕の日、過去に流した“涙”(イタリア語のラクリマの意味)は、すっかり乾き切っていた。

提供:デイリースポーツ

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